情報メディア学会: Japanese Society for Information and Media Studies
更新日[2018.03.26]

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第19回研究会を開催

 2017年11月25日(土),皇學館大学において,合計19名(正会員16名,学生会員2名,非会員1名)の参加者のもとに,第19回研究会を開催しました.

 すべての発表が終了した後,聴衆による投票を実施した結果,岡田水希氏らによる「公立図書館における雑誌付録の取扱い:全国調査の結果にみる現状と課題」が最優秀発表賞に選ばれました.

 当日の参加者に配布した発表要旨『第19回研究会発表資料』には若干の残部がございますので,ご希望される方は事務局にご連絡ください.請求書(500円+送料180円)を同封して郵送いたします.

■ 研究会開催概要

日時:2017年11月25日(土)13:00〜15:30
(※研究会前に,オプショナルツアー「皇學館大学佐川記念神道博物館見学」を11:00〜11:45に実施した.)

会場:皇學館大学 4号館 431教室

           【 会員による一般発表 】

  1. 大学ウェブサイトの評価を規定する諸要因の析出:第1ページに対するバウンスレート(転移率)に着目して
     ◯田中敏(信州大学)
      野口友子(桑名市役所)

  2. 学術論文の引用分類における観点間の差異
     ◯柴田大輔(筑波大学・東邦大学)
      芳鐘冬樹(筑波大学)

  3. 特許請求項の可読性向上に向けた難読要因の分析
     ◯秋本昂岐(筑波大学)
      中山伸一(筑波大学)

  4. 公立図書館における「日本会議の研究」の所蔵調査
     ◯池内淳(筑波大学)

  5. 公立図書館における雑誌付録の取扱い:全国調査の結果にみる現状と課題
     ◯岡田水希(専修大学)
      植村八潮(専修大学)
      野口武悟(専修大学)

■ 最優秀発表賞

■ 受賞者インタビュー new

Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい

岡田氏:
このような素晴らしい評価をしていただき,誠にありがとうございます.まさか最優秀発表賞を頂けるとは思っていなかったため,とても驚きました.このように評価が形になったことで,自分の学んできたことに自信が持てるようになりました.本当に周りの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです.ありがとうございました.
植村氏:
このような賞を頂きまして大変光栄です.発表機会をいただきました学会と,発表内容に関心を寄せて下さった皆様方に感謝いたします.
野口氏:
最近の図書館資料の変化については,電子化ばかり目が向きがちです.この研究では雑誌付録の取扱いに着目し,変化に対応できていない現状を指摘したことで,評価いただいたとありがたく思います.

Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください

岡田氏:
もともと昨今の雑誌付録は,雑誌本体とどちらがメイン商品なのか分からないほど豪華で興味がありました.そんな時に地元の図書館では雑誌付録を年に1度,イベントで利用者に配布していると伺い,他の図書館ではどのように雑誌付録を取り扱っているのか関心を持ちました.そこから論文のテーマも公立図書館における雑誌付録の取扱いとしました.
植村氏:
雑誌の付録をテーマに取り上げる論文は多いのですが,出版側や雑誌メディアにとらわれず,図書館での利用者の視点がテーマ選定に有効だったようです.

Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください

岡田氏:
アンケートの質問項目作成と,アンケート送付に苦労しました.どのような質問を設ければ回答者も負担が少なく,知りたいことが聞けるのか分からず悩みました.悩んだ末送ったアンケートもA4用紙3枚分になってしまい,アンケートを集計する際にも苦労しました.

Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか

岡田氏:
私以上に母と祖母がとても喜んでいました.そのような周りの反応を見てはじめて受賞した喜びを実感しました.

Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください

岡田氏:
社会に出ても,過程も大切ですが,期待に応え,結果も出せるように努力していきたいです.
植村氏・野口氏:
研究大会でいただいた意見を踏まえ,査読に耐えるような論文に仕上げて,『情報メディア研究』への投稿を目標にしたいと思います.