第20回研究会を開催
2018年11月24日(土),専修大学・神田キャンパスにおいて,合計44名(正会員24名,学生会員3名,非会員17名)の参加者のもとに,第20回研究会を開催しました.
すべての発表が終了した後,聴衆による投票を実施した結果,矢野涼介氏らによる「公共図書館における排外主義および反排外主義に関する書籍の所蔵調査」が最優秀発表賞に選ばれました.
当日の参加者に配布した発表要旨『第20回研究会発表資料』には若干の残部がございますので,ご希望される方は事務局にご連絡ください.請求書(500円+送料180円)を同封して郵送いたします.
■ 研究会開催概要
日時:2018年11月24日(土)13:00〜17:30
会場:専修大学・神田キャンパス 5号館 4階 542教室
【 会員による一般発表 】
- 学校図書館における雑誌所蔵の現状と課題―全国実態調査の結果から―
◯原彩莉(専修大学)
植村八潮(専修大学)
野口武悟(専修大学)
- 学校図書館における電子図書館システムOverDriveの導入と運用について
◯有山裕美子(工学院大学附属中学校・高等学校)
- 雑誌作りとアクティブラーニング〜江戸川大学の出版教育を事例として〜
◯清水一彦(江戸川大学)
- 公共図書館における排外主義および反排外主義に関する書籍の所蔵調査
◯矢野涼介(筑波大学)
池内淳(筑波大学)
- 海外雑誌のジャーナリズム特性―アメリカ版VOGUEを中心に―
◯富川淳子(跡見学園女子大学)
- 人的要因による図書館資料の汚破損の現状を踏まえた利用者教育アプリの提案:大学図書館利用者への意識調査を踏まえて
◯片山ふみ(聖徳大学)
野口康人(聖徳大学)
- 公共図書館と点字図書館の連携に関する実態調査―東京都と大阪府を事例として―
○坪井飛呂香(筑波大学)
新藤透(東北福祉大学)
野口武悟(専修大学)
- パーソナルデータ提供時における個人受容に関する定量分析
◯吉田智彦(筑波大学)
齋藤長行(慶應義塾大学、株式会社KDDI総合研究所)
■ 最優秀発表賞
- 公共図書館における排外主義および反排外主義に関する書籍の所蔵調査
◯矢野涼介(筑波大学)
池内淳(筑波大学)
■ 受賞者インタビュー
Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい
- 大変素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。発表を見てくださった方々に評価していただけたことは、今後の活動を行う上で大変励みになります。研究や発表のフォローをしてくださった皆様に感謝申し上げます。
Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください
- 図書館情報学について学んでいる中で、図書館の自由に関する話は特に関心を持っておりました。差別的表現やヘイトスピーチは非常に身近な問題で、最近も様々な形でニュースになることが多いです。これらの問題と公共図書館との関係をデータによって整理し、その現状と今後の課題を明らかにすることは図書館の自由の文脈の中で意義があるのではないかと考え、今回のテーマを選定しました。
Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください
-
研究内容を学外で発表するのは初めての経験ということもあり、原稿やスライドの作成に四苦八苦しておりました。研究では色々な分析を行いましたが、聞いてくださる方にできるだけわかりやすくお伝えするために、簡潔にまとめることを心掛けました。スライドの図表や字は読み取りやすく、話し方もポイントがわかりやすいように工夫しました。
Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか
- 共同発表の池内先生が喜んでくださったので、不慣れながらも発表することができてよかったと改めて実感しました。また家族に報告したところ、賞だけでなく研究内容にも関心を持ってくれました。
Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください
- 今回の発表に対して様々なご意見をいただきましたので、それらを整理して研究をよりよいものにできるように進めたいと思います。また、他の発表者のお話は、自分の研究とは異なる文脈のものも多く、大変興味深く聴かせていただきました。そのような分野についても学び、視野を広げたいと考えています。