第23回研究会を開催
2021年11月6日(土),オンラインにて,第23回研究会を開催しました.参加者は延べ36名(正会員・名誉会員22名,賛助団体会員2名,学生会員3名,非会員9名)でした.
すべての発表が終了した後,聴衆による投票(オンライン投票)を実施した結果,大森悠生氏, 池内有為氏, 逸村裕氏, 林和弘氏による「研究者のオープンアクセスに対する認識の経年変化」が最優秀発表賞に選ばれました.
■ 研究会開催概要
日時:2021年11月6日(土)13:00〜15:50
会場:オンライン(Zoom)
【 会員による一般発表 】
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学術情報・コミュニケーションにおけるアクセシビリティの現状と課題:学協会を対象とした質問紙調査を通して
〇西田奈央(専修大学文学部), 植村八潮(専修大学文学部), 野口武悟(専修大学文学部), 植村要(鶴見大学文学部)
発表1予稿
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読書教育を通じた大学生の読書推進の可能性
○キムハニ(中央大学大学院文学研究科博士後期課程), 小山憲司(中央大学文学部)
発表2予稿
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研究者のオープンアクセスに対する認識の経年変化
○大森悠生(筑波大学大学院・科学技術・学術政策研究所), 池内有為(文教大学・科学技術・学術政策研究所), 逸村裕(筑波大学), 林和弘(科学技術・学術政策研究所)
発表3予稿
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インターネット・スマートフォンの規制についての保護者の質的調査−香川県ネット・依存症対策条例を事例として
中俣保志(香川短期大学)
発表4予稿
■ 最優秀発表賞
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研究者のオープンアクセスに対する認識の経年変化
○大森悠生(筑波大学大学院・科学技術・学術政策研究所), 池内有為(文教大学・科学技術・学術政策研究所), 逸村裕(筑波大学), 林和弘(科学技術・学術政策研究所)
■ 受賞者インタビュー
Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい
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(大森)大変嬉しく思います。今回が初めての学会発表だったのですが、未熟な私がこの様な賞を受賞することができたのはアドバイスを下さった沢山の方や調査にご協力下さった研究者の方々、そして当日学会に出席して下さった皆様のお陰だと考えております。心よりお礼申し上げます。
また、本研究は科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が2021年度より始めたRA(リサーチ・アシスタント)制度の元で行われたものです。本制度の立ち上げに関わった方々や、私の所属するデータ解析政策研究室の皆様、そしてこちらの制度を紹介して下さった指導教員の逸村先生にも感謝申し上げます。
(林、池内、逸村)NISTEPで開始したRA制度はまだ手探りの状態でありながら、データ解析政策研究室としてデータを再利用した発見を得られ、毎週の議論を経て今回の成果としてまとまりました。また、筑波大学の修士課程の一環としても一つの研究にまとめ上げることができました。それをこのような形で認めていただいたことは大変ありがたく、関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください
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(大森) NISTEPは2016年から「研究データ公開と論文のオープンアクセスに関する実態調査」を行っております。私はRAとして2020年に行われた本調査の結果分析を担当していたのですが、自由回答の中でのオープンアクセスに対する言及のされ方が2016年と2020年で異なっていることに気づいたことが始まりです。
また、先行研究として日本の研究者のオープンアクセスに対する認識を経年的に分析したものがなかったこともテーマの選定理由として挙げられます。
Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください
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(大森)学会での発表経験がなかったため、周囲の方から過去の発表資料を頂いたり、インターネットで色々な方の発表資料を探すなどして資料を作成しました。発表練習は分野外の方も含めたたくさんの方に見ていただき、改善点を洗い出しました。
Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか
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(大森)当日から色々な方にお祝いのメールをいただきました。また、発表の練習を見てもらった友人たちからもお祝いの言葉を貰いました。
Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください
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(大森)近年では学術雑誌への論文掲載に依らない成果発表も一般的となってきましたが、まだまだ学術論文という形態も重要な位置を占め続けると考えています。その中で研究者の方がオープンアクセスをどう捉えているのか、またどの様な動機でオープンとしているのかは研究者の置かれている現状を如実に表すことになると考えておりますので、継続した調査を行いたいと考えております。また、やはりオープンアクセスについての研究を行ったため、こちらの成果についても何らかの形でオープンにできたらと考えております。