第2回研究大会、120名の参加を得て開催
第2回研究大会は、2003年6月21日、科学技術振興事業団ホール(東京都千代田区四番町)において開催されました。今回は、基調テーマを「情報化社会の推進とセキュリティ管理」とし、インターネットに代表される最近の情報環境の利用者としての学会メンバーが求められる問題意識や解決法を共に考えるきっかけとするという趣旨の下、法制度、技術、社会、図書館活動といった多様な観点からこの問題を取り上げることとしました。参加者は会員、非会員、招待者等を含めて117名に達し、この問題への関心の高さを窺わせました。
■催し物の概要
□A会場
・会長挨拶 坂元昂氏(本会会長)
・基調講演「情報セキュリティをめぐる最近の法的動向」
岡村 久道 氏
(弁護士、近畿大学・奈良先端科学技術大学院大学兼任講師)
・シンポジウム「情報化社会の推進とセキュリティ管理」
司会: 岡村 久道 氏
(1) 話題提供1「情報セキュリティに対する技術とマネジメントシステム」
織茂 昌之 氏(日立製作所セキュリティソリューション推進本部)
(2) 話題提供2「電子記録のアーカイビング」
小川千代子 氏(国際資料研究所)
(3) 話題提供3「ユビキタス社会に生きる一般利用者と情報セキュリティ」
藤村 明子 氏(NTT情報流通プラットフォーム研究所)
(4) 全体討論
□B会場
・情報セキュリティに関するシステム、製品の展示、デモ
(1) 科学技術振興事業団
(2) クワンティ株式会社
(3) 新日鉄ソリューションズ株式会社
(4) 株式会社日立情報システムズ
(5) 株式会社日立製作所
・ポスターによる研究発表
(1) EUの個人データ保護指令に基づく加盟国の国内法の整備状況と米国・EU間のセーフ・ハーバー協定への参加企業の現状
新保史生(筑波大学図書館情報学系)
(2) ビブリオメトリックスを用いた皮膚科学分野におけるコア雑誌の分析
青木 仕(順天堂大学図書館)
(3) 歯科大学図書館のWebサイトの比較検討
作野 誠(愛知学院大学附属図書館歯学部分館)
(4) オンラインジャーナルの導入実績と効果:利用動向の分析から
加藤砂織(東京女子医科大学図書館)
(5) 子ども版NDC(日本十進分類法)
−オンライン情報とパッケージ型情報を活用した児童図書館サービスのための試み
鈴木史穂(東北大学大学院情報科学研究科)
(6) アメリカ連邦政府の図書館行政−情報政策の変遷と最近の動向
白石麿美(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
(7) 大学図書館におけるガイダンスの方法に関する研究
:新入生オリエンテーションを中心に
高橋瑞江(桜美林大学図書館)ほか
(8) 溶接情報の収集・検索のためユーザーインターフェイス
藤田充苗(物質・材料研究機構)ほか
(9) 理科教育における情報メディアの活用に関する研究
:デジタルコンテンツ用プラットフォームを利用した小学校における教案作成の特徴と構造
平井尊士(兵庫大学)ほか
(10) 小集団・遠隔授業の実施に関わる評価視点の検討
高野章子(図書館情報大学大学院情報メディア研究科)ほか