情報メディア学会: Japanese Society for Information and Media Studies
更新日[2020.10.19]

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第21回研究会を開催

 2019年11月2日(土),東北福祉大学・ステーションキャンパスにおいて,合計30名(正会員24名,学生会員6名)の参加者のもとに,第21回研究会を開催しました.

 すべての発表が終了した後,聴衆による投票を実施した結果,佐藤正惠氏らによる「医療におけるヘルス&情報リテラシーのニーズ メディアドクター研究会プレセミナーにおける参加者アンケートからの考察」が最優秀発表賞に選ばれました.

 当日の参加者に配布した発表要旨『第21回研究会発表資料』には若干の残部がございますので,ご希望される方は事務局にご連絡ください.請求書(500円+送料180円)を同封して郵送いたします.

■ 研究会開催概要

日時:2019年11月2日(土)13:00〜17:30

会場:東北福祉大学・ステーションキャンパス 2階 S200教室

           【 会員による一般発表 】

  1. 材料科学分野のための総合的記述言語tq
    ○天野晃(物質・材料研究機構),鈴木晃(物質・材料研究機構),松田朝彦(物質・材料研究機構),坂本浩一(物質・材料研究機構),鈴木伸崇(筑波大学)

  2. 大学図書館インストラクションにおけるボードゲーム導入の効果
    〇日向良和(都留文科大学)

  3. いわゆるハゲタカジャーナルに関する文献調査
    ○栗山正光(首都大学東京)

  4. 医療におけるヘルス&情報リテラシーのニーズ
    メディアドクター研究会プレセミナーにおける参加者アンケートからの考察

    〇佐藤正惠(メディアドクター研究会,千葉県済生会習志野病院図書室),北澤京子(メディアドクター研究会,京都薬科大学),渡邊清高(メディアドクター研究会,帝京大学医学部)

  5. 晴眼者向け点字学習支援システムにおける表示機能の評価
    〇星野ゆう子(鶴見大学大学院),元木章博(鶴見大学/東北大学大学院)

  6. メイカームーブメントと図書館
    〇長塚隆 (鶴見大学 名誉教授)

  7. 聴覚障害者に向けたスマートサイトの有無及び支援機関の関係性の調査
    ○馬込綾乃(鶴見大学),元木章博(鶴見大学/東北大学大学院)

  8. 点字学習時のテストにおける誤答の詳細分析
    ○志田祥子(鶴見大学),元木章博(鶴見大学/東北大学大学院)

  9. 雑誌スポンサー制度の現状と課題
    ―全国の公立図書館を対象とした質問紙調査から―

    ○山本爽音・植村八潮・野口武悟(専修大学)・梶原治樹(日本雑誌協会)

  10. 検索エンジンと表現の自由 −アメリカ合衆国の議論を参考に
    〇岡根好彦(阪南大学)

  11. 読書バリアフリー法施行に伴うアクセシブルな電子データ提供に関する出版社の意識と課題:出版社への質問紙調査を通して
    ◯小松幸男(専修大学)・植村八潮(専修大学)・野口武悟(専修大学)・樋口清一(日本書籍出版協会)

  12. 雑誌利活用教育の可能性と課題〜全国調査を通して〜
    ○黒田亜夢(専修大学)・植村八潮(専修大学)・野口武悟(専修大学)・設楽敬一(全国学校図書館協議会)

■ 最優秀発表賞

■ 受賞者インタビュー new

Q1. 受賞の感想をお聞かせ下さい

前回のポスター発表に続き、口頭発表でもこのように栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思うとともに、身の引き締まる思いです。

Q2. 研究テーマの選定理由を教えてください

メディアドクター研究会は、医療者とジャーナリストをつなぎ、ともにディスカッションし、より良い医療健康情報の報道を考える会です。世界各地で行われていましたが、現在も活動を継続しているのは日本だけです。発表者(佐藤)が医学図書館司書として活動に参加するうちに、ジャーナリストや患者会などの参加者から、情報探索方法や情報の吟味、医学論文の読み方などの要望が多く寄せられるようになりました。そこで定例会の前にプレセミナーという形で講義を行っています。今回の発表は、約5年間の参加者アンケートを分析し、医療健康情報に関心のある参加者のニーズを明確にし、今後のセミナーの根拠にしたいと考えました。

Q3. 発表の準備などで苦労した点や工夫した点を教えてください

アンケートの集計にはN-VIVOを用い、短い発表時間内でワードクラウドなどで視覚的にお見せできるように工夫しました。

Q4. 受賞を受けて、周囲の方々の反応はいかがでしたか

連続受賞ということで、大変栄誉なことだと喜ばれました。身近な題材である新聞やインターネットのニュースを吟味することで、ヘルスリテラシーやメディアリテラシーを身につけ、インフォームド・チョイスにつなげるメディアドクターの活動は、情報メディア学会に参加される専門家や、学生にも関心を持っていただけるテーマだと改めて実感しました。

Q5. 今後の目標などありましたらば、教えてください

早速、論文作成と学会誌への投稿に取り掛かりたいと考えております。また、図書館関係だけでなく医学系の学会でも、図書館や司書の役割をアナウンスできるような発表を、国内外で予定しています。発表をお聞きいただき、投票してくださった皆様に心より感謝申し上げます。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。