情報メディア学会: Japanese Society for Information and Media Studies
更新日[2008.2.26]

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第6回研究大会が開催されました

 2007年6月23日(土)、第6回研究大会が開催されました。参加者数は、正会員43名、学生会員17名、非会員38名、招待者10名の合計108名でした。
 今大会では、「ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて」を基調テーマにして研究大会を開催しました。基調テーマに基づいて、東京大学大学院情報学環・副学環長の坂村健 先生に、「ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて」について基調講演をいただきました。
 また、午後には、東京大学大学院情報学環の越塚登先生に、「ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて」各論部分について特別講演をいただきました。
 情報社会は、わたくしたちの日常生活においても様々な変化をもたらし、とりわけ、実空間と仮想空間とを架橋し、「いつでも、どこでも、誰でも」コンピュータに支援された環境を利用できる「ユビキタス情報社会」へと向かっていることを改めて実感することができるご講演をいただきました。
 また、本大会では、日本をユビキタスネットワーク社会へと発展させていくことを目標とする様々な取り組みの現状と、その基盤技術であるユビキタス・コンピューティングの応用に関する最先端の動向をテーマとした講演を軸として、情報・メディアに関する多様な観点からの研究報告と、各種技術的成果の報告を行う機会となりました。
 特別講演の後、午後には、各展示機関及びポスター発表者からそれぞれの簡単な紹介をしていただき、その後別会場での展示、ポスター発表の見学に移りました。この場では、軽い食事と飲み物も用意され、交流会を兼ねた和やかな雰囲気の中で議論が弾みました。
 ポスター発表は、参加者の投票により最優秀ポスター発表が選ばれました。最優秀ポスター発表は、中山愛理氏(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)「19世紀後半のアメリカ公共図書館における巡回文庫導入とその意義」が表彰されました。

■大会プログラム概要
10:00~10:10 会長挨拶  渡部 満彦 氏(情報メディア学会会長)
10:15~11:15 基調講演  「ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて―総論」
       講師 坂村 健氏(東京大学大学院情報学環・副学環長)
11:45~12:15 総会
13:15~14:50 特別講演  「ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて―各論」
       講師 越塚 登氏(東京大学大学院情報学環)
14:50~15:50 プロダクトレビュー(展示出展機関による報告)
15:50~17:10 ポスター紹介(ポスター発表者による概要紹介)
17:10~18:30 展示及びポスター発表(交流会)

■ポスター発表
1) 視覚障害者への録音図書サービスと著作権問題について
  松本 圭以子(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
2) 開発途上国研究者の情報生産と利用
  城山 泰彦(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
3) 19世紀後半のアメリカ公共図書館における巡回文庫導入とその意義 
  中山 愛理(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
4) 研究貢献度の国際評価研究-図書館情報学領域における論文の引用分析-
  角田 裕之(尚絅大学)
5) 情報通信技術の進化がもたらす取引コストの視点から見たコミュニケーションへの影響
  長谷川 雄亮(長岡技術科学大学)
6) 国会における情報公開の現状と課題
  大蔵 綾子(元首都大学東京図書情報センター)
7) 国立大学図書館における携帯電話向けコンテンツの現状
  落合 奈緒美(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
  波多野 和彦(独立行政法人メディア教育開発センター)
  逸村 裕(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
8) 人間の階層的情報認知モデルに基づく安全教材ビデオコンテンツの作成と評価
  行場 絵里奈(東北大学大学院教育情報学)
9) Popper理論の情報学への適用に対する批判的検討
 -反証可能性と客観的知識の関連性に着目して-
  岡部 晋典(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
10) 韓国と中国のオンラインゲーム市場に関する一考察
  遠山 正朗(埼玉工業大学)
  鄒 洪哲(埼玉工業大学)
11) 携帯電話のムービー撮影機能を活用した実習教材の開発と実践
  ~体験を通したメディアリテラシーの育成をめざして~
  山路 蘭(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
  山路 進(財団法人日本私学教育研究所)
  佐々布 拓(東京理科大学大学院理学研究科)
  波多野 和彦(独立行政法人メディア開発センター)
12) (独)科学技術振興機構(JST)が提供する、研究開発動向分析・課題発掘のための科学技術文献解析・可視化サービスとその特徴
  小林 義英(独立行政法人科学技術振興機構)
  西田 正(独立行政法人科学技術振興機構)
  渡部 勇(株式会社富士通研究所)
13) 病名の件名標目に関する一考察-ある件名標目の言い換え事例を通して-
  山田 美幸(熊本学園大学)

■出展機関と展示内容
1) NECディスプレイソリューションズ株式会社
 ・「LAN接続対応プロジェクター」 
2) 株式会社日立情報システム
 ・「e-CYDEEN/電子入札ASP」
3) 独立行政法人 科学技術振興機構(1)
 ・「Webラーニングプラザ(http://WebLearningPlaza.jst.go.jp/)」
 ・「失敗知識データベース(http://shippai.jst.go.jp/)」
4) 独立行政法人 科学技術振興機構(2)
 ・「-科学技術全て伝えます-Science Portal (http://scienceportal.jp/)」
5) 独立行政法人 科学技術振興機構(3)
 ・「J-Dream Ⅱ(http://pr.jst.go.jp/jdream2/)」
6) ウエストロー・ジャパン株式会社
 ・「Westlaw International」
 ・「Westlaw Japan」