第26回研究会開催のご案内
以下の要領で,第26回研究会を開催いたします.下記のように,会員による研究発表を予定しております.みなさまのご参加をお待ちしております.
■ 研究会概要
13:00 | 開場 |
13:30 | 開式,会長挨拶 |
13:40-14:20 | 13:40-14:05 発表(1) ○小牧龍太(共立女子大学文芸学部) モビリティーズの社会学としての「図書館情報資源概論」
発表(1)予稿
要旨(クリックで展開)モビリティーズ・パラダイムは,社会というものがヒトやモノの移動によって動的にかたちづくられていることに着目する社会学のアプローチである.本稿では,このパラダイムの視点から司書課程科目「図書館情報資源概論」の教科書を読むことを試みる.また,そうすることが,情報リテラシーといった図書館情報学が扱う概念の再解釈にどのようにつながっていくかを論じる. |
14:05-14:30 発表(2) ○渡辺真希子(帝京大学共通教育センター) 情報メディアに関する費用体系の分析:人文科学系学生が利用する情報メディアを用いた予備分析
発表(2)予稿
要旨(クリックで展開)情報資源を合理的に説明するための類型は, 様々存在する. 図書館情報学においては, 一次情報, 二次情報のように情報特性に着目した類型, または形式に着目した類型などが存在する. 一方, 情報資源の費用に着目した類型化についての議論は殆ど見ることがない. 公的資料がネットワーク情報資源においてオープンとなる中で, 費用に着目した類型化を試みることは極めて重要である. 本発表では,ネットワーク系情報メディアの利活用が活発とされる大学生が利用する情報資源を対象に, その収益方法に着目して費用の類型化を試み, その結果を報告する. |
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14:30-14:55 発表(3) 〇片山ふみ(聖徳大学文学部),河内ひより(聖徳大学文学部),唐津日陽(聖徳大学文学部),秋葉桃子(聖徳大学文学部),木間礼子(聖徳大学文学部),髙嶋かなえ(聖徳大学文学部),髙山みのり(聖徳大学文学部),山中友紀子(聖徳大学文学部) 日本の公立図書館におけるBL図書の提供に対する人びとの意識 アンケート調査の中間分析
発表(3)予稿
要旨(クリックで展開)本研究の目的は,公立図書館におけるBL図書収集提供に対しての人びとの意識を明らかにすることである.10代から70代の性別の異なる400名に対するwebアンケート調査の結果,公立図書館でのBL図書収集提供にポジティブな回答をしたのは84%,ネガティブな回答は16%であった.こうした賛成,反対の意識にはBL図書に対する認識,公立図書館の役割に対する意識,現実の男性同士の恋愛に対する意識などの項目が影響を与えていた. |
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14:55-15:20 発表(4) ○植村八潮(専修大学文学部),野口武悟(専修大学文学部) 視覚障害者の電子書籍等ウェブコンテンツ利用のノウハウを可視化する試み
発表(4)予稿
要旨(クリックで展開)視覚障害者による電子書籍利用が進んでいる.その際、視覚障害のある読者は,スクリーンリーダーや音声ガイドの助けを借りて,電子書籍を入手し,TTS により聞く読書をすることになる.そのスキルの獲得は個人の努力に負っている.このため視覚障害者等のICT スキルをサポートするため,研究の第一段階として,視覚障害者の電子書籍利用のノウハウを可視化することを試みた. |
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15:20-15:35 | 休憩 |
15:35-16:50 | 15:35-16:00 発表(5) 〇佐藤千晴(筑波大学大学院 人間総合科学学術院人間総合科学研究群 情報学学位プログラム),池内淳(筑波大学図書館情報メディア系) 情報検索能力と認知能力・認知判断傾向に関する分析
発表(5)予稿
要旨(クリックで展開)量と質の両面で多様化し続ける情報群から必要な情報を適切に選択し,読み解き,活用する能力の必要性が高まっている.本研究では,情報検索能力と認知能力および認知判断傾向に着目し,これらの間にどのような関係があるのかを明らかにすること,情報検索能力と情報利用に対する個人の意識との関係を明らかにすることを目的とし,実験を行った.結果から,日常生活における記憶力と複雑な思考に対する積極性を伸ばしていくことが,情報検索能力の育成に繋がる可能性が示唆された. |
16:00-16:25 発表(6) ○小野寺夏生(科学技術・学術政策研究所) 標本サイズの増大に伴って形状が変わるLotka型確率分布関数の導出 "Success breeds success" (SBS)確率過程に基づく解
発表(6)予稿
要旨(クリックで展開)"Success breeds success"(SBS)理論を用いて逆冪型の科学生産性分布(Lotka 型分布)を説明するいくつかのモデルが提案されてきた。しかしそれらの多くは定常分布を仮定しているため、標本サイズが増加するときの分布形の変化を説明できず、また、ある次数以上のモーメントが発散するという問題点を含む。この研究の目的は、モーメントの発散しない非定常的なLotka 型分布を導くためのモデルを提出し、このモデルに沿って確率密度関数を導くことである。 |
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16:25-16:50 発表(7) ○中西陽子(日本大学医学部),五味悠一郎(日本大学理工学部) がんの診断支援を目指すガイドラインの形態素解析による情報組織化
発表(7)予稿
要旨(クリックで展開)本研究は ,がんの診断と治療に必須のエビデンス情報が文章で記述されていることで生じる,適切な情報へのアクセスや情報間の関係性把握の困難さを解消するために,ガイドラインなどのエビデンス情報の形態素解析を行って組織化し,がんの診療支援を目指すシステムの構築を試みた. |
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16:50-17:10 | 学会賞発表・閉会 |
17:10-17:15 | 最優秀発表賞授与式 |
17:15-17:20 | 閉式 |
■ 発表申込み